「寝る子は育つ」ということわざは、科学的にも証明されています。
睡眠は、学習能力や心の発達、スポーツや音楽などの技術向上に大きな役割を果たしているということが明らかになっているのです。
学んだ内容を整理して記憶として定着させるためには、睡眠は不可欠です。
特に、成長期にあるこどもにとって、睡眠が脳の発達に与える影響は著しいものがあります。
睡眠覚醒リズムが乱れた5歳児は、規則正しい5歳児に比べて三角形を上手く書けない子の数が5.6倍にのぼるなど、認知機能の遅れが見られるという指摘もあります。
そして、こどもの生活には、親の生活態度や考えが大きく影響します。
以前中学校で睡眠に関する授業を行った際、参加していた生徒さんからこんな話を聞きました。
「学校が終わってからそのまま塾へ行き、遅くまで勉強して帰宅後に学校の宿題をする。その後ご飯を食べてお風呂に入って、布団に入るのは24時を過ぎてから・・・。朝は学校へ行く準備をしないといけないから7時前には起きる。眠たくて授業に集中できない」
この子は保護者の方の意向で塾へ通っていました。
これは完全に本末転倒です。
成長期のこどもにとって、質・量ともに良質な睡眠を取ることは何より重要です。
最初に必要な睡眠時間を確保する。
その上で、残りの時間をどう有効活用するかを考えてスケジュールを立てる。
まずは保護者である大人が、その視点を持ってお子さんと接することが必要ではないでしょうか。
